姿勢が人生を変える─呼吸と背骨と自律神経の関係
こんにちは
ICHORA+を展開してる代表の加々村です。
薬剤師、パーソナルトレーナーの経験を活かし
”健康・トレーニング”の情報を皆様にお届けしたいと思います。
さて、本日は
「姿勢が人生を変える─呼吸と背骨と自律神経の関係」というテーマでお届けします。
はじめに
「姿勢を正しましょう」。
小学生の頃から何度も言われてきた言葉ですが、なぜ姿勢がそれほど重要なのか、貴方はその本質を考えたことがありますか?
特に現代人に多い「巻き肩」「ストレートネック」「反り腰」などの問題は、呼吸の質、自律神経の安定、さらには心の状態にまで影響を及ぼします。
今回のブログでは、「姿勢」「呼吸」「背骨」「自律神経」がどのように密接に関係しているかを解説しながら、日常で実践できるポイントをお伝えしていきます。
本論
1. 背骨は“健康のパイプライン”
背骨はただ身体を支える柱ではありません。
脳と全身をつなぐ神経の通り道であり、健康のパイプラインとも言える重要な役割を担っています。
猫背などで背骨の自然なS字カーブが崩れると、脊柱周囲の筋肉が緊張し、神経伝達にも影響が出ます。
結果として、消化不良、慢性疲労、睡眠の質の低下など、様々な不調が起きやすくなるのです。
2. 呼吸と姿勢は表裏一体
貴方が深呼吸をしようとするとき、背筋を伸ばし、胸を開こうとしませんか?
実はこのとき、呼吸筋(横隔膜や肋間筋)は姿勢の影響を大きく受けています。
正しい姿勢で横隔膜がしっかり動くと、呼吸が深くなり、血流やリンパの流れも促進されます。
一方、猫背で胸が潰れた姿勢では、肺が膨らみにくく、浅い呼吸が習慣化し、自律神経が交感神経優位になりやすいのです。
これはつまり「いつも軽い緊張状態で生きている」ことを意味します。副交感神経を働かせる“休息モード”に入るためにも、姿勢と呼吸の連携が不可欠なのです。
3. 自律神経とパフォーマンスの密接な関係
自律神経は、心拍・呼吸・消化・ホルモン分泌などを無意識にコントロールしています。
スポーツでも仕事でも、最高のパフォーマンスを発揮するには、この自律神経がバランスよく働いていることが前提です。
呼吸を整えることは、自律神経を整えることと直結しています。
例えば、背筋を伸ばして、2~3秒かけて鼻から吸って、1秒かけて口から短く吐く、これを5回ほど繰り返すだけで、交感神経優位になるのでトレーニング前におすすめです。
まとめ
姿勢は、単なる“見た目の良さ”ではなく、呼吸、自律神経、そして日々のパフォーマンスにまで深く関わる「人生の基盤」です。
日々の習慣をほんの少しだけ見直すことで、貴方の心身は大きく変わっていく可能性があります。
まずは、「深く吸って、長く吐く」時間を1日に数回つくってみてください
。そのために、背筋を伸ばしてみましょう。
自然と呼吸が変わり、気分も変わっていくのを感じられるはずです。
「姿勢を変えること」は、「人生を整えること」の第一歩なのです。
次回予告
次回は
「筋トレは最強のメンタル薬──“心の安定”と“自己効力感”の科学」
次回は、筋トレがメンタルに与えるプラスの影響について掘り下げます。
なぜ筋トレをすると前向きな気持ちになれるのか。
落ち込みにくくなるのか。
その背後にある脳とホルモンの仕組み、そして自信や行動力にまでつながる“自己効力感”との関係について、科学的な視点から解説します。お楽しみに!
最後までお読みいただきありがとうございます。
では、また