明日からやる、を何度も繰り返してしまう人へ
2026.05.29
明日からやる、を何度も繰り返してしまう人へ

明日からやる、を何度も繰り返してしまう人へ

 

こんにちは。ICHORA+代表の加々村です。


薬剤師としての知識と、パーソナルトレーナーとしての経験
そして「良い睡眠こそが明日のパフォーマンスをつくる」という考えをもとに
健康づくり、続けられるトレーニング、そして質の高い睡眠について
“明日の自分を整える”ヒントをお届けします。

さて本日は、
「明日からやる、を何度も繰り返してしまう人へ」
についてお話しします。

 

はじめに

「明日からやる」

健康づくりを考えたことがある人なら、一度は言ったことがある言葉だと思います。

明日からお酒を控える。
明日から運動する。
明日から食事を変える。
明日から早く寝る。

私も、この感覚はよく分かります。

今日までは好きに過ごして、明日から切り替える。
その方が気持ちとしてはスイッチが入りやすい。

中途半端に始めるより、きっぱり変えた方がやる気が出る人もいます。

ただ、問題はここからです。

「明日から」と決めたはずなのに、翌日になるとまた同じことを言っている。
そして気づけば、数週間、数か月が経っている。

これは意思が弱いだけの話ではありません。

人の身体も脳も、急な変化を好みません。
だからこそ、気合いだけで乗り切ろうとすると、続かないのです。

今日は、明日からやると言いながら始められない人に向けて、現実的な始め方を考えてみます。

 

本論

まず知っておきたいのは、健康づくりに必要なのは「完璧な初日」ではないということです。

運動の目安として、WHOでは、成人に対して週150分程度の中強度の有酸素運動と、週2日以上の筋力トレーニングが推奨されています。
いきなり毎日1時間やらなければ意味がない、という話ではありません。

ただ、ここで難しいのは、人によって性格が違うことです。

少しずつ始める方が向いている人もいれば
きっぱり切り替えないと気持ちが入らない人もいます。

「週3日からでいいですよ」と言われても、逆に気持ちが乗らない人もいる。
そういう人は、無理にゆるく始めなくてもいいと思います。

ただし、きっぱり始めるなら、最初の計画が大事です。

たとえば、明日から毎日運動すると決める。
それ自体は悪くありません。

でも、その内容が

・筋トレ1時間
・有酸素30分
・食事制限
・禁酒
・早寝早起き

これを全部同時に始めると、かなり負荷が高いですよね。

身体より先に、生活がパンクします。

気合いは必要です。
でも、気合いだけでは続きません。

では、どう始めるか。

私は「切り替える日は作っていい」と思っています。

最後に好きなものを食べる。
最後にお酒を飲む。
最後の不摂生をする。

それで気持ちが切り替わるなら、それも一つの儀式です。

ただし、そこで終わらせないことです。
大事なのは、翌朝にやることを具体的に決めておくことです。

「健康的に過ごす」では曖昧です。
「運動する」でもまだ曖昧です。

たとえば、

朝起きたら水を飲む。
体重を測る。
夜は腕立て10回、スクワット10回、腹筋10回をやる。
お酒は飲まない。
夕食の主食を少し減らす。
寝る前にスマホを見続けない。

このくらいまで決めておく。

特に運動は、最初から内容を増やしすぎない方が良いです。

筋肉は、刺激を受けることで成長します。
ただし、成長するのは運動中ではありません。
運動後に栄養を取り、睡眠を取り、回復する中で身体は変わっていきます。

だから、毎日やるとしても、毎日限界まで追い込む必要はありません。

最初の1週間は、習慣を切らさないことを目的にする。

腕立て伏せがきつければ、膝をついてもいい。
スクワットは深くしゃがめなくてもいい。
エアロバイクなら10分でもいい。
早歩きなら15分でもいい。

大切なのは「今日もやった」という事実です。

人は、一度やらなくなると戻るのが大変です。
逆に、少しでも毎日やると、自分との約束を守っている感覚が残ります。

これは精神論だけではありません。

運動には血流を良くする働きがあります。
筋肉を動かすことで糖を使いやすくなり、食後の血糖コントロールにも関わります。
また、筋肉量は年齢とともに落ちやすいため、筋力トレーニングは見た目だけでなく、将来の身体を守る意味もあります。

食事についても同じです。

急に極端な糖質制限をするより、まずはたんぱく質を意識する。
肉、魚、卵、大豆製品などを毎食の中に入れる。
揚げ物や甘いものを完全にゼロにする前に、回数を減らす。

お酒を控えるなら、まずは「飲まない日」を作る。
毎日飲んでいた人にとって、飲まない日を作るだけでも大きな変化です。

そして、もう一つ大事なのが睡眠です。

健康生活を始めようとすると、運動と食事ばかりに意識が向きます。
でも、睡眠が崩れていると、食欲も乱れやすくなります。
疲れている日は判断も甘くなります。

夜ふかしをして、寝不足のまま翌日を迎える。
その状態で「今日から頑張る」はかなり難しいです。

だから、健康生活を始める前日の最後の不摂生をするなら、その日の終わり方まで決めておく。

好きなものを食べる。
飲むなら飲む。
でも、最後はちゃんと寝る。

ここまでをセットにした方がいいと思います。

健康づくりは、特別なイベントではありません。

毎日の中にあるものです。

だからこそ、明日からやると決めるなら、明日だけ特別に頑張るのではなく、明後日も続けられる形にしておくことです。

 

まとめ

「明日からやる」と何度も繰り返してしまう人は、意思が弱いだけではありません。

変わりたい気持ちはある。
でも、始め方が大きすぎる。
やることが曖昧。
最初から完璧を求めすぎている。

そういうことも多いと思います。

きっぱり切り替えるのが合っている人は、それでいいです。

最後の不摂生をして、気持ちを切り替える。
それも悪くありません。

ただ、その翌日にやることを、具体的に決めておく。

運動は短くてもいい。
食事は完璧でなくてもいい。
お酒はまず飲まない日を作る。
睡眠は軽く見ない。

最初の目的は、理想の身体を一日で作ることではありません。

「自分は今日、決めたことをやった」

これを積み上げることです。

貴方がもし、今日も「明日から」と思っているなら、明日の自分に任せすぎないことです。
今日のうちに、明日の最初の行動を一つだけ決めてください。

朝、水を飲む。
夜、スクワットを10回する。
お酒を飲まない。
早く寝る。

まずはそこからでいいと思います。

小さくても、始めた人だけが変わっていきます。

 

次回予告

次回は、
「ジムでもランニングでもない、健康習慣のはじめ方」
についてお話しします。

健康のために何か始めたい。
でも、ジムに通うほどではない。
ランニングも続く気がしない。

そんな人に向けて、日常の中で身体を変えていく方法を考えていきます。

最後までお読みいただきありがとうございます。
では、また

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