水分を摂るのは“仕事”です─身体を守る習慣
こんにちは。ICHORA+代表の加々村です。
薬剤師としての知識と、パーソナルトレーナーとしての経験
そして「良い睡眠こそが明日のパフォーマンスをつくる」という考えをもとに
健康づくり、続けられるトレーニング、そして質の高い睡眠について
“明日の自分を整える”ヒントをお届けします。
さて、本日は
「水分を摂るのは“仕事”です─身体を守る習慣」
というテーマでお届けします。
はじめに
水分補給は、健康の基本としてよく知られています。
けれど、日々の生活の中で意識できているかというと、少し怪しい。
そんな習慣でもあります。
体調が大きく崩れているわけではない。
でも、一日を振り返ると、どこか重たい。
夕方になると、疲れが残りやすい。
こうした小さな違和感は、年齢のせいだけではありません。
多くの場合、日常の中で当たり前にやっているはずのことが
いつの間にか抜け落ちているだけ、ということもあります。
今回は、水分を摂ることを、特別な健康法としてではなく
明日を無理なく迎えるための、ごく基本的な習慣として整理してみます。
本論
喉が渇いたと感じたとき、
身体はすでに水分不足に近づいています。
人の身体の約60%は水分でできています。
この水分がわずかに減るだけでも、身体の中では静かな変化が起こります。
血液中の水分が減ると、血液は少し濃くなります。
すると流れがゆっくりになり、身体の隅々までスムーズに行き渡りにくくなる。
この影響を受けやすいのが、腎臓です。
腎臓は、血液をろ過し、老廃物や余分なものを尿として排出する役割を担っています。
水分が不足した状態が続くと、このろ過作業が効率よく行えなくなり、知らないうちに腎臓に負担がかかっていきます。
また、水分不足は血糖の状態にも関係します。
血液中の水分が減ることで、血糖値の変動が大きくなりやすくなるためです。
すぐに異常値が出るわけではありません。
ただ
・食後に眠くなりやすい
・夕方になると集中が続かない
・疲れが抜けにくい
こうした形で、日常の中に静かに表れます。
特に40代以降は、
「喉の渇き」を感じる感覚そのものが弱くなります。
本人は問題なく過ごしているつもりでも、軽い脱水状態が続いていることは珍しくありません。
だから水分補給は、
調子が悪くなってから始めるものではなく、崩れない状態を保つための習慣として扱う方が自然です。
朝に一度。
昼前に一度。
午後に一度。
こんな感じで
歯を磨くように、生活の流れの中に入れておく。
やる気や意識に頼らず、淡々と続けるだけです。
量を多くする必要はありません。
一日の目安は、体重×30〜35mlほど。
大切なのは、一気に飲むことではなく、定期的に飲むことです。
基本は水か白湯で十分です。
コーヒーや紅茶、緑茶など、カフェインを含む飲み物は利尿作用があるため、水分補給の目的としては向いていません。
これは、何かを頑張るための習慣ではありません。
身体を静かに守るための、下地づくりです。
ICHORA+のものづくりでも、私たちは「足し算」より「引き算」を大切にしています。
着ていることを意識しないほど自然で、日常の流れを邪魔しない。
水分補給も同じで、主張はしないけれど、確実に日常の質を支えてくれる習慣だと感じています。
まとめ
水分補給は、健康意識の高さを示すものではありません。
日常を、静かに上質に保つための土台です。
今日一日を振り返ってみてください。
水を飲んだタイミングを、はっきり思い出せるでしょうか。
もし曖昧なら、少し足りていないのかもしれませんね。
次回予告
次回は
「40代からの“時間がない”を前提にしたトレーニングの考え方」
鍛えることよりも、崩れにくい身体をつくること。
忙しい日常の中で、無理なく続けるための考え方を整理したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
では、また