納豆はいつ食べるのがベスト?─朝?夜?
2025.08.29
納豆はいつ食べるのがベスト?─朝?夜?

納豆はいつ食べるのがベスト?─朝?夜?

 

こんにちは
ICHORA+を展開してる代表の加々村です。

薬剤師、パーソナルトレーナーの経験を活かし
”健康・トレーニング”の情報を皆様にお届けしたいと思います。

さて、本日は

「納豆はいつ食べるのがベスト?─朝?夜?」というテーマでお届けします。

 

はじめに

日本の食卓に欠かせない発酵食品の代表といえば、やはり「納豆」でしょう。
日々の健康維持において、納豆の存在を無視することはできません。
豊富なタンパク質、ビタミンK2、そして「ナットウキナーゼ」と呼ばれる酵素。
これらは筋肉や骨、血流、そして全身のパフォーマンスに関わってきます。

しかし、「納豆は朝に食べるのが良いのか、それとも夜が良いのか?」と考えたことはありませんか?
食品の摂取タイミングは、栄養の吸収効率や体内リズムに影響を与えます。
今回は、科学的な考察を交えながら「納豆を食べるベストタイミング」について整理してみましょう。

 

本論

1. 栄養学的にみる「朝納豆」

納豆は一食あたりおよそ7g程度の良質なたんぱく質を含みます。
また、ビタミンB群や鉄分、マグネシウムといったエネルギー代謝に関わる栄養素も豊富です。
これらは「朝食」に取り入れることで、その日の活動を支える材料になります。

特に筋トレや運動を日課としている方にとって、朝に納豆を摂ることは血糖値の安定や筋肉の分解抑制にもつながります。
いわば、朝納豆は「仕事に向けたエンジンの始動キー」のような役割を果たすのです。

さらに、発酵によって生まれる消化酵素が胃腸を優しく刺激し、腸内環境の立ち上げを助けてくれる点も魅力的です。

 

2. 健康管理の観点からみる「夜納豆」

一方で、ナットウキナーゼは血栓予防に関わることが知られています。
この酵素は摂取してからおよそ8〜12時間後に活性がピークを迎えるとされており、夜に納豆を食べれば翌朝の血流改善効果が期待できます。

つまり「夜納豆」は、血管を休ませる夜間に静かに働き、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まる朝の時間帯に備えることになるわけです。

 

3. 骨と血管を守る「ビタミンK2」

納豆が特別視される理由の一つに、豊富なビタミンK2があります。
ビタミンK2は骨代謝と血管の健康を両立させる栄養素です。

・骨への作用:ビタミンK2は「オステオカルシン」という骨たんぱく質を活性化し、カルシウムを骨に定着させます。カルシウム摂取だけでは不十分で、K2があってこそ骨の強化が進みます。骨粗鬆症予防において欠かせない要素です。

・血管への作用:カルシウムが血管に沈着して動脈硬化を進めるのを防ぐ働きもあります。つまり「骨に必要なカルシウムを正しい場所に届ける」役割を担っています。

・朝と夜での意味:朝に摂れば日中の骨代謝をサポートし、夜に摂れば就寝中の骨形成に寄り添う。いずれのタイミングにも合理性があります。

このように、ビタミンK2を含む納豆は「骨と血管を同時に守る」希少な食品といえるでしょう。

 

4.結論

結局どちらがベストか?

結論から言えば、「目的によって変わる」です。

・朝に集中力を高めたい、筋肉の材料を補給したい → 朝納豆

・血流を整え、生活習慣病を予防したい → 夜納豆

・骨や血管を長期的に守りたい → 朝でも夜でもOK

 

5.注意点

・ビタミンK2と薬の関係:ワルファリン(抗凝固薬)を服用している方は、納豆のビタミンK2が薬の作用を弱める可能性があります。医師に必ず相談が必要です。

・プリン体:納豆はビールほどではありませんが、プリン体を含みます。痛風や高尿酸血症の方は食べすぎ注意。

・カロリー:1パック約100kcal前後です。朝晩食べると2パックで200kcal程度なので、総摂取カロリーとのバランスを見て調整する必要があります。

 

まとめ

納豆は日本人にとって最も身近でありながら、奥深い健康食品です。
朝に食べれば仕事やトレーニングのパフォーマンスを高め、夜に食べれば血管を守って翌朝に備える。そしてビタミンK2の力で、骨と血管を同時に守る。

食事のタイミングも人生の戦略の一つとして考えてみてはいかがでしょうか?

 

次回予告

次回は

「運動をしないと損をする?──体重以上に失うものとは」

痩せるだけなら単純に食べなければいい。
でも、運動をしないことで失っているのは体型ではなく“もっと大切なもの”かもしれません。
次回は「運動しないことで損をする本当の理由」を探ります。

最後までお読みいただきありがとうございます。

では、また

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