冬はダイエットに最適な季節!?─季節の“代謝特性”を味方につける方法
こんにちは。ICHORA+代表の加々村です。
薬剤師としての知識と、パーソナルトレーナーとしての経験
そして「良い睡眠こそが明日のパフォーマンスをつくる」という考えをもとに
健康づくり、続けられるトレーニング、そして質の高い睡眠について
“明日の自分を整える”ヒントをお届けします。
さて、本日は
「冬はダイエットに最適な季節!?─季節の“代謝特性”を味方につける方法」というテーマでお届けします。
はじめに
冬になると、「代謝が落ちる」「太りやすい」と感じる方は多いかもしれません。
しかし医学的・生理学的に見ると、冬はむしろダイエットに向いている季節です。
今回の記事では、
「冬はなぜ痩せやすいのか」
「どう行動すれば冬の代謝特性を最大限に活かせるのか」
を解説します。
ぜひ冬の身体づくりの参考になれば幸いです。
本論
1. 冬は「基礎代謝」がもっとも高まる季節
まず押さえておきたいのは、人体の基礎代謝は気温が下がると上がるということです。
人は体温を36〜37℃に保つため、外気温が下がると身体内部での“熱産生”が増えます。
具体的には
・褐色脂肪細胞の活性化(熱をつくる細胞)
・甲状腺ホルモンの分泌促進
・自律神経(交感神経)の高まり
これらが総合的に働き、基礎代謝が底上げされます。
つまり冬は、同じ食事量を摂っても、
「何もしていない時間が勝手に脂肪を燃やしてくれる季節」
とも言えます。
ただし、この恩恵を受けられるのは、
「寒さに適度に触れている人」だけです。
当然、暖房で常に室温を高く保っていると、このありがたい“代謝ブースト”は得られません。
2. 冬は食欲のコントロールがしやすい
人は夏より冬のほうが空腹感を抑えやすい、と言われています。
その一因が 「血糖値の安定」 です。
暑い季節は脱水による血糖値の揺らぎが大きくなり、結果として甘いものが欲しくなりやすい。
しかし冬は体温調整がうまく働き、血糖値が比較的安定しやすいため、暴食のスイッチが入りにくいのです。
3. 冬は「習慣をつくる」のに最適な季節
冬は、心理学的には新しい習慣が定着しやすい季節と言われます。
理由はシンプルで、
・予定が詰まりにくい
・夜の活動が減る
・外出が最小限になる
・“家で完結する行動”が増える
これらが行動の習慣化を促します。
4. 今日からできる~冬の“代謝特性”を味方につける方法
ここからは、貴方が今日からすぐにできる具体的な行動を紹介します。
難しいことは一つもありません。
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① 朝5分だけ“軽い冷え”に触れる
・暖房を入れる前の部屋でストレッチ
・外気に1〜2分あたる
・顔を冷水で洗う
これだけで褐色脂肪細胞のスイッチが入り、代謝が上がりやすくなります。
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② 1日1回の軽い筋トレ(10分)
冬は交感神経が高まりやすいので、筋トレの刺激が入りやすい。
筋トレの習慣がない方は、はじめはスクワット10回×3セット程度で十分です。
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③ 温かいタンパク質を1日1回
・鶏もも肉のスープ
・鍋+シーチキン
・湯豆腐+鮭
などが手軽です。
体温が上がる → 代謝が上がる → 空腹も抑えられる
という好循環に入りやすくなります。
まとめ
冬は太りやすい季節ではなく、
科学的にはむしろ“痩せやすい季節” です。
・気温が下がると基礎代謝が上がる
・血糖値が安定し、食欲コントロールがしやすい
・習慣が定着しやすい季節
“環境の変化にどう適応するか” が成果を分けるのではないでしょうか。
ただし、やり過ぎて、体調を悪くすることはないようご注意ください。
次回予告
次回は
「寝つきが悪い人の共通点─自律神経の整え方、間違えていませんか?」
仕事が終わって布団に入ったのに、なぜ眠れないのか。
その原因は「思考」ではなく、静かに暴走し続ける“自律神経”にあります。
眠れない夜を抜け出すための、有効な整え方をお伝えします。
最後までお読みいただきありがとうございます。
では、また