寝つきが悪い人の共通点─自律神経の整え方、間違えていませんか?
こんにちは。ICHORA+代表の加々村です。
薬剤師としての知識と、パーソナルトレーナーとしての経験
そして「良い睡眠こそが明日のパフォーマンスをつくる」という考えをもとに
健康づくり、続けられるトレーニング、そして質の高い睡眠について
“明日の自分を整える”ヒントをお届けします。
さて、本日は
「寝つきが悪い人の共通点─自律神経の整え方、間違えていませんか?」というテーマでお届けします。
はじめに
忙しい一日を終えて布団に入ったはずなのに、眠りに落ちるまでが妙に長い。
あるいは、頭の中で仕事や予定がぐるぐる回りつづける。
こうした「寝つけない」という悩みは、意志の弱さやメンタルの問題ではありません。
寝つきの悪さの多くは “自律神経のブレーキが下りていない” というシンプルな理由に行き着きます。
そしてこれは、貴方が真面目に働き、集中して生きている証拠でもあります。
だからこそ「整え方」を間違えると、余計に眠れなくなる。
今日は、その落とし穴と、今日からできる整え方をお伝えします。
本論
1. 寝つけない原因は“頭”ではなく“神経”にある
自律神経には、昼に働く 交感神経 と、夜に回復させる 副交感神経 があります。
寝つきが悪い人の多くは、この切り替えが上手くいっていません。
集中して働いた日は、交感神経が“暴走列車”のように加速したままです。
この状態で布団に入っても、身体は「まだ戦闘モード」と勘違いし、眠りのスイッチが入らないのです。
寝つきとは、ただの“睡眠の技術”ではなく、
“神経の切り替え技術” です。
2. そのナイトルーティン、むしろ逆効果かもしれません
多くの人が善意でやっている“寝る準備”の中には、実は神経を刺激してしまうものがあります。
▼よくある「逆効果の行動」
・寝る前のスマホ(光刺激+情報過多)
・明日の予定確認(交感神経が活性化)
・熱いシャワー(体温上昇 → 覚醒)
・ベッドに入ってから考え事(脳のDMNが活発化)
※DMNとは Default Mode Network(デフォルトモードネットワーク) の略で、脳が“何もしていないとき”に働くネットワークのことです。
・締めつけの強い部屋着(皮膚刺激で交感神経が優位)
これらはすべて、
「眠ろうとして活動している」 という矛盾が生まれ、
神経にとっては“仕事を続けろ”というメッセージになります。
睡眠とは、努力するほど遠ざかるものです。
3. 自律神経を眠りモードに切り替える「3つの実践」
今日からすぐにできる方法を挙げてみます。
① 夕方に“軽い疲労”をつくる
筋トレほど強度を上げなくても構いません。
・10分のウォーキング
・自重トレーニング1〜2種目
これだけで副交感神経が優位になりやすくなります。
身体は、「適度に疲れたときに深く眠る」という構造になっています。
② “皮膚感覚のストレス”をゼロにする
睡眠において皮膚刺激は想像以上に大きな要素です。
タグのチクつき、縫い目、摩擦、汗のベタつき…
これらはすべて「交感神経を刺激する因子」です。
Curefiloのように肌当たりが柔らかく、刺激を極力減らす素材は、副交感神経の働きを邪魔しないため、睡眠向きの素材と言えます。
「パジャマこそ最高の服を」という考え方は、単なる贅沢ではなく、神経科学的にも正しい選択なのです。
③ 体温の“落差”をつくる
眠りのスイッチは、深部体温がストンと下がるときに入ります。
おすすめは…
・ぬるめのシャワー
・温かい飲み物(白湯など)
・就寝1時間前に部屋を少し涼しくしておく
布団に入る頃に自然と体温が下がり、眠気が訪れます。
4. 睡眠は「身体の回復」だけでなく「心と判断力」の回復でもある
睡眠は、筋肉の回復はもちろん、
・思考の整理
・感情の安定
・記憶の定着
・判断力のリセット
など、経営者にも欠かせない機能を担っています。
睡眠の質が低い人は、トレーニング効果も伸びづらく、仕事でのパフォーマンスも安定しません。
つまり、
睡眠とは“翌日の自分への最大の投資” です。
5. ICHORA+の目指すナイトウェアの哲学
ICHORA+では「眠る時間にこそ、最上の一枚を。」という価値観を大切にしていきます。
睡眠は人生の1/3。
その1/3を“適当な服”で過ごすのか、“自分の身体を労わる服”で過ごすのか。
毎日の幸福度が変わります。
肌に触れる刺激が最も少なく、肩や首にストレスがかかりづらく、温度・湿度の変化に振り回されない衣類。
ICHORA+は、日中だけでなく、睡眠という領域で、貴方の「夜のパフォーマンス」を支える存在になります。
まとめ
寝つきの悪さは、気合いで何とかするものではありません。
神経の切り替えを理解し、夜を“整える”ことで自然と改善していきます。
貴方は今夜、どんなルーティンで眠りに向かいますか?
そして、その時間を支える“衣服”は本当に貴方の味方になっていますか。
今日の夜の行動を、少しだけ変えてみてください。
その積み重ねが、翌日のパフォーマンスを確実に変えてくれます。
次回予告
次回は
「夜に“思考が止まらない”のはなぜか─脳疲労を翌日に残さない方法」
寝る前に考えごとが止まらなくなるのは、意志や性格ではなく“脳の構造”が原因です。
多忙な人ほど陥りやすい「脳の暴走」を静かに鎮め、翌日のパフォーマンスにつなげる方法お届けします。
最後までお読みいただきありがとうございます。
では、また