掛け布団は、ただの防寒具ではない。
睡眠の質を左右する“体温調節”の話
こんにちは。ICHORA+代表の加々村です。
薬剤師としての知識と、パーソナルトレーナーとしての経験
そして「良い睡眠こそが明日のパフォーマンスをつくる」という考えをもとに
健康づくり、続けられるトレーニング、そして質の高い睡眠について
“明日の自分をつくる”ヒントをお届けします。
さて本日は、
「掛け布団は、ただの防寒具ではない。睡眠の質を左右する“体温調節”の話」
についてお話しします。
はじめに
掛け布団って、意外と適当に選んでいませんか。
寒ければ厚いもの。
暑ければ薄いもの。
私も以前は、それくらいの感覚でした。
でも、睡眠のことを考えると、掛け布団はただの防寒具ではありません。
夜中に暑くて布団を蹴っている。
朝方に寒くて丸まっている。
寝汗をかいて気持ち悪い。
足先が冷えて、なかなか眠れない。
こういうことは、誰にでもあると思います。
ただ、これらは、睡眠の質に大きく影響します。
今日は、掛け布団と睡眠の関係を、体温調節という視点から考えてみます。
本論
人の身体は、眠る前に少しずつ深部体温を下げていきます。
深部体温とは、身体の中心部の温度です。
寝る前に、手足が少し温かくなることがあります。
あれは、身体の中の熱を外に逃がしている状態です。
手足から熱を逃がし、身体の中心の温度を下げていく。
その流れができると、眠りに入りやすくなります。
つまり、睡眠に大切なのは「とにかく温めること」ではありません。
熱がこもりすぎても良くない。
冷えすぎても良くない。
この加減が大事です。
寒いからといって、厚すぎる布団を掛ける。
最初は気持ちいいかもしれません。
でも、眠っているうちに暑くなる。
汗をかく。
布団を蹴る。
途中で目が覚める。
これでは、休んだ感じがしません。
反対に、薄すぎる布団も考えものです。
身体が冷えると、自然と力が入ります。
肩がすくむ。
背中が丸くなる。
足先が冷えて眠れない。
寒い状態で、身体の力を抜くのは難しいです。
眠るときは、力が抜ける方がいい。
そのためにも、掛け布団のちょうど良さは大切です。
では、どう選べばいいのか。
まず「布団に入った瞬間」よりも「朝起きたとき」を重視した方がいいと思っています。
夜中に暑くて目が覚めるなら、少し厚すぎるかもしれません。
朝方に寒くて目が覚めるなら、保温が足りていないかもしれません。
寝返りがしにくいなら、重さが合っていない可能性もあります。
おすすめは、厚い布団一枚で何とかしようとしないことです。
特に季節の変わり目は、薄手の掛け布団を中心にして、必要に応じて一枚足す方が調整しやすいです。
暑ければ外せる。
寒ければ足せる。
この方が、身体の変化にも季節の変化にも合わせやすいと思います。
暑がりの方や寝汗をかきやすい方は、蒸れにくさを重視したいところです。
綿、麻、ガーゼ系の肌掛けは、春夏や暑がりの方には使いやすいと思います。
冷えやすい方は、軽くて保温性のあるものが候補になります。
羽毛布団や軽めの中わた布団も良いと思います。
ただし、暖かければ良いわけではありません。
服づくりでも同じです。
生地が良ければ、それだけで良い服になるわけではありません。
厚み。
肌ざわり。
縫い目の当たり方。
身体を動かしたときの違和感。
細かいところで、着心地は変わります。
ICHORA+でも、肌に触れたときの心地よさは大切にしています。
派手なことではありません。
でも、毎日着るものは正直です。
気持ちいいものは自然と手に取りますし、合わないものはいつの間にか着なくなります。
掛け布団も同じだと思います。
睡眠を良くするために、特別なことから始めなくてもいいと思います。
まずは、今の布団で朝まで気持ちよく眠れているか。
暑すぎないか。
朝方に冷えないか。
寝返りしにくくないか。
そこを確認するだけでも、布団選びはかなり分かりやすくなると思います。
まとめ
掛け布団は、ただ寒さを防ぐためだけのものではありません。
眠るときの体温調節に関わるものです。
人の身体は、眠る前に深部体温を少しずつ下げていきます。
その流れを考えると、暑すぎても良くない。
寒すぎても良くない。
当たり前ですが、大切なのは、自分にとってちょうどいいかどうかです。
布団に入った瞬間だけで判断しないこと。
夜中に暑くならないか。
朝方に冷えないか。
寝返りがしにくくないか。
朝起きたときに、休んだ感じがあるか。
厚い布団一枚で無理に調整するのではなく、薄手の掛け布団を重ねる。
暑がりなら、蒸れにくい素材を選ぶ。
冷えやすいなら、軽くて保温性のあるものを選ぶ。
そのくらい現実的なところからで十分です。
次回予告
次回は、
「明日からやる、を何度も繰り返してしまう人へ」
というテーマでお話しします。
健康に良いと分かっている。
運動した方がいいことも分かっている。
食事を変えた方がいいことも分かっている。
それでも、なぜか今日だけは始められない。
そしてまた、明日からと言ってしまう。
その繰り返しをどう止めるか。
気合いだけではなく、自分の性格に合った始め方を考えていきます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
では、また