睡眠のために、何を着ていますか?
こんにちは。ICHORA+代表の加々村です。
薬剤師としての知識と、パーソナルトレーナーとしての経験
そして「良い睡眠こそが明日のパフォーマンスをつくる」という考えをもとに
健康づくり、続けられるトレーニング、そして質の高い睡眠について
“明日の自分を整える”ヒントをお届けします。
さて本日は、
「睡眠のために、何を着ていますか?」
についてお話しします。
はじめに
貴方は、寝るときに何を着ていますか?
パジャマでしょうか。
Tシャツでしょうか。
スウェットでしょうか。
もしかすると、日中に着ていたTシャツをそのまま部屋着にして、寝るときも着ているという方もいるかもしれません。
睡眠を良くしたいと思ったとき、多くの人が最初に考えるのは、枕やマットレス、照明、室温などではないでしょうか。
もちろん、どれも大切です。
しかし私は、もう一つ考えてほしいものがあります。
それが、寝ている間にずっと肌に触れている「服」です。
一晩6〜8時間眠るとすれば、睡眠時に着る服は、1日の約4分の1から3分の1を共にすることになります。
そう考えると、睡眠のために「何を着るか」を考えることは、それほど特別なことではないと思うのです。
本論
睡眠と体温には深い関係がある
人の身体は、眠るときにずっと同じ温度を保っているわけではありません。
眠りに入る頃には手足などから熱を逃がし、身体の内部の温度である「深部体温」が低下していきます。
この体温変化は、睡眠と密接に関係しています。
そのため寝室が暑すぎたり、寒すぎたりすると、眠りにくさにつながることがあります。
そして、ここで忘れてはいけないのが衣服です。
衣服は身体と外部環境の間にあり、熱や湿気の移動に関わっています。
つまり睡眠時の衣服は、単なる「寝るときの格好」ではありません。
身体と睡眠環境の間にある、一番身近な環境の一つとも考えられます。
実際、2024年に発表されたシステマティックレビューでは、睡眠時に使用する衣服や寝具の繊維素材が、皮膚温や体温、温熱的な快適性を介して睡眠に影響する可能性が検討されています。
ただし、「この素材を着れば必ずよく眠れる」というほど単純ではありません。
素材だけでなく、室温、湿度、年齢、体質などによって結果は変わります。
だからこそ重要なのは、「睡眠時の服なんて何でもいい」と考えないことだと私は思っています。
寝ている間、身体は意外と動いている
もう一つ考えたいのが、寝返りです。
眠っている間、私たちは同じ姿勢のまま朝を迎えるわけではありません。
横を向いたり、仰向けになったり、腕を上げたり。
そのたびに衣服も身体と一緒に動きます。
服が突っ張る。
生地が身体にまとわりつく。
縫い目や衿が気になる。
汗をかいたときにベタつく。
起きているときなら、服を引っ張ったり姿勢を変えたりできます。
しかし、寝ているときはそうはいきません。
だから睡眠時の服には、見た目だけではなく、肌触り、伸縮性、吸湿性、衣服内の温度や湿度、身体を動かしたときのストレスまで考える価値があります。
同じように見えるTシャツでも、生地、パターン、縫製仕様によって着心地は変わります。
「ただ寝るだけだから何でもいい」ではなく、寝る時間が長いからこそ、服の違いを気にしなければなりません。
「寝具を選ぶ」のに、「寝る服」は選ばない?
少し不思議だと思いませんか。
枕にはこだわる。
マットレスにもこだわる。
エアコンの温度も調節する。
ところが、寝るときの服は「家にあるTシャツでいい」。
睡眠環境を考えるなら、肌に直接触れる衣服も、その一部として考えていいはずです。
私は、これからのナイトウェアには「寝るために着る服」という発想がもっと必要になると思っています。
そして、それはICHORA+が目指している方向とも重なります。
ICHORA+に使用しているCurefilo®は、私たちが肌触りや着用時の快適さを大切にしながら選んでいる素材です。
現在のICHORA+はTシャツですが、私自身、日中だけでなく睡眠という長い時間にも寄り添える服にしていきたいと考えています。
だからこそ、これからナイトウェアやパジャマについても本気で考えていきたい。
「パジャマこそ、最高の服を。」
一日の終わりに着る服は、同時に、明日の自分のために着る服でもあります。
高価であればいいわけでも、機能をたくさん付ければいいわけでもありません。
肌に触れたときに心地よいこと。
寝返りを妨げにくいこと。
暑さや蒸れが気になりにくいこと。
そして毎晩、自然と手に取りたくなること。
そういう服を、日本の縫製工場として作っていきたいと思っています。
まとめ
睡眠というと、「何時間寝たか」に目が向きがちです。
もちろん睡眠時間は大切です。
しかし、同じ6時間でも、どんな環境で眠るかによって感じ方は変わります。
室温、湿度、光、音、寝具。
そして、衣服。
睡眠は毎日のことです。
だからこそ、大きなことを一度だけ変えるより、毎晩繰り返す小さな環境を見直すことにも意味があります。
今夜、ベッドに入る前に一度だけ、自分が着ている服を意識してみてください。
「これは、寝るために選んだ服だろうか?」
もし答えが「なんとなく」だったなら、貴方の睡眠には、まだ見直せるところが一つ残っているのかもしれません。
次回予告
次回は、少し身体を動かす話に戻ります。
テーマは、
「40代からの筋トレは、自重だけでいいのか?」
腕立て伏せ、スクワット、腹筋。
自宅でできる自重トレーニングは、始めやすく、続けやすい方法です。
では、40代以降も自重だけで十分なのでしょうか。
筋肉を維持するために必要な「負荷」という視点から、自重トレーニングでできることと、ダンベルやマシンを使う意味について考えてみたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
では、また