“瞑想とマインドフルネスの違い”とは
2026.08.28
“瞑想とマインドフルネスの違い”とは

“瞑想とマインドフルネスの違い”とは

 

こんにちは。ICHORA+代表の加々村です。

薬剤師としての知識と、パーソナルトレーナーとしての経験

そして「良い睡眠こそが明日のパフォーマンスをつくる」という考えをもとに
健康づくり、続けられるトレーニング、そして質の高い睡眠について
“明日の自分を整える”ヒントをお届けします。

さて本日は、

「“瞑想とマインドフルネスの違い”とは」

についてお話しします。

 

はじめに

「瞑想とマインドフルネスは何が違うのですか?」

聞かれてみると、意外とうまく説明できない方も多いのではないでしょうか。
どちらも静かに座り、呼吸に意識を向ける。

そんなイメージが強いため、同じものとして扱われることも少なくありません。

ただ、厳密には少し違います。

簡単に言えば、

瞑想は「実践する方法」の一つ。
マインドフルネスは「今この瞬間に注意を向けるあり方」

と考えると分かりやすいと思います。

この違いが分かると、「毎日20分も瞑想する時間なんてない」という人でも、マインドフルネスを日常に取り入れやすくなります。

 

本論

瞑想は、一つの方法ではない

まず知っておきたいのは、「瞑想」という言葉がかなり広い意味を持っていることです。

呼吸に意識を集中するもの。
言葉や音を繰り返すもの。
身体の感覚を観察するもの。
浮かんでくる思考や感情を、そのまま眺めるもの。

さまざまな方法があります。

つまり、瞑想とは特定の一つの技法を指す言葉ではありません。

その中の一つに、現在の経験を評価せず観察していく「マインドフルネス瞑想」があります。

ですから、

「瞑想=マインドフルネス」

ではなく、

「瞑想という大きなカテゴリーの中に、マインドフルネスを育てる方法がある」
と捉える方が実態に近いでしょう。

 

マインドフルネスとは何か

心理学や医学の分野では、マインドフルネスは一般的に、

意図的に、今この瞬間の経験へ注意を向け、それを良い・悪いとすぐに評価せず観察すること

として説明されています。

大切なのは「何も考えないこと」ではありません。

瞑想を始めると、
「今日の仕事は大丈夫だろうか」
「さっきのメールに返信しないと」
「明日の予定は……」

次々に考えが浮かんできます。

それで失敗というわけではありません。

「今、仕事のことを考えていたな」

と気づき、もう一度呼吸へ注意を戻す。
この繰り返しそのものがトレーニングです。

筋トレで言えば、ダンベルを一回持ち上げただけでは身体が変わらないのと同じです。

注意がそれる。
気づく。
戻す。

この小さな反復を積み重ねていきます。

 

なぜ仕事やトレーニングにも関係するのか

私たちは一日の中で、かなり多くの時間を「今ではないこと」に使っています。
過去の失敗を思い返したり、まだ起きてもいないことを心配したり。
もちろん、過去を振り返ることも未来を考えることも必要です。

問題は、それを自分で選んでいるのか、それとも思考に引っ張られ続けているのかです。

マインドフルネスの研究では、注意のコントロールや感情への向き合い方、ストレスとの関連などが調べられています。
心理的健康への一定の有用性を示す研究がある一方、研究によって方法や対象者も異なるため、「誰にでも劇的な効果がある」と考えるのは適切ではありません。

私はむしろ、

自分の注意がどこへ向いているのかに気づく練習

くらいに考えるのが良いと思っています。

筋トレでも同じです。

スクワットをしながら別のことを考えるより、足裏の感覚、呼吸、筋肉の動きに意識を向けた方が、自分の身体の状態を把握しやすくなります。

食事なら、スマートフォンを見ながら急いで食べるのではなく、味や香り、食感を感じながら食べてみる。

仕事なら、次々と届く通知に反応するのではなく、目の前の仕事だけに集中する時間をつくる。

これも広い意味では、マインドフルネスの実践です。

 

まずは3分でいい

興味がある方は、難しく考えず3分だけ試してみてください。
椅子に座り、楽な姿勢をとります。
そして呼吸を変えようとせず、

「吸っている」
「吐いている」

という感覚だけを観察します。

途中で別のことを考えたら、

「考えていたな」

と気づいて、また呼吸へ戻します。

それだけです。

うまくやろうとする必要もありません。
集中が途切れることを失敗と考えないこと。
むしろ、途切れたことに気づけた時点で、もう一度注意を戻す機会が生まれています。

 

まとめ

瞑想とマインドフルネスは似ていますが、同じものではありません。

瞑想にはさまざまな方法があり、マインドフルネス瞑想はその一つです。
そしてマインドフルネスは、必ずしも座って瞑想している時間だけのものではありません。

食べる。
歩く。
運動する。
仕事をする。
人の話を聞く。

日常の中で、「今、自分は何をしているのか」に意識を向けることから始められます。
情報も通知も多い現代では、注意を奪われないようにするだけでも簡単ではありません。

だからこそ、一日の中にほんの数分でも、自分の注意を自分で選ぶ時間を持つ。
それには意味があるのではないかと私は考えています。

まず今日、3分だけスマートフォンから離れて、自分の呼吸に意識を向けてみてはいかがでしょうか。

貴方は普段、自分の意識が「今ここ」にある時間を、どれくらい持てていますか?

 

次回予告

次回は、

「筋肉痛がある日は、筋トレを休んだ方がいいのか?」

についてお話しします。

「筋肉痛がある=よく効いた」と考えていいのか。

逆に、筋肉痛がなければトレーニング効果は低いのか。

筋肉痛と筋肥大の関係、休養の考え方、同じ部位を再び鍛えるタイミングなど、トレーニングを続けていると一度は迷うテーマを身体の仕組みから考えてみます。

最後までお読みいただきありがとうございます。

では、また

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