「”筋肉にはプロテインだけじゃ足りない、ビタミンの必要性」
こんにちは
ICHORA+を展開してる代表の加々村です。
薬剤師、パーソナルトレーナーの経験を活かし
”健康・トレーニング”の情報を皆様にお届けしたいと思います。
さて、本日は
「筋肉にはプロテインだけじゃ足りない、ビタミンの必要性」というテーマでお届けします。
はじめに
筋トレをしている人なら、「筋肉の材料はタンパク質」という言葉を一度は耳にしたことがあるでしょう。
確かに、筋肉を構成する主成分はアミノ酸=タンパク質です。
しかし、ここに落とし穴があります。
“材料”だけあっても、“職人”がいなければ建物は建ちません。
筋肉にとっての職人、それが、ビタミンなのです。
本論
筋肉づくりのプロセスを分解してみましょう。
トレーニングによって筋繊維が微細に損傷し、その修復過程でより強く太くなります。
この修復を支えるのが「代謝反応」です。
代謝とは、体の中で常に行われている化学反応の集合体。そのすべてに“補酵素”として関わるのがビタミン類です。
たとえば
ビタミンB群:タンパク質・糖質・脂質の代謝を円滑にし、エネルギーを生み出す。特にB6はアミノ酸代謝の中心で、筋肉合成の要。
ビタミンC:コラーゲン生成や抗酸化作用により、筋膜や関節の修復を助ける。
ビタミンD:カルシウム代謝を調整し、筋肉の収縮力や骨強度に関与する。
ビタミンE:トレーニング後の酸化ストレスから細胞を守る。
つまり、ビタミンは“タンパク質を筋肉に変えるための鍵”なのです。
プロテインだけを摂っても、これらの補助因子が不足すれば、建設現場に材料だけ山積みして職人がいないような状態。
結果的に、筋肉は思うように修復・成長できません。
もう一つ重要なのは、現代の食生活でビタミンを食事から十分に摂るのが難しくなっていることです。
加工食品の増加や野菜の栄養価低下、忙しい日々による偏食、どれも慢性的なビタミン不足を引き起こします。
だからこそ、必要に応じてサプリメントをうまく利用するのも合理的な選択です。
私自身、食事だけで全てをカバーするのは現実的ではありません。
朝はプロテインに加えてB群のサプリを、夜はCとEを摂取する。
小さな積み重ねですが、疲労の抜け方や集中力の持続に違いを感じます。
これは筋肉だけでなく、“思考のパフォーマンス”にも影響します。
栄養が脳と体のエネルギー効率を上げることで、仕事の判断や創造性にも確実にプラスに働くのです。
経営と筋トレには共通点があります。
どちらも「成果を出すためのプロセス管理」がすべて。
材料(タンパク質)だけでなく、潤滑油(ビタミン)を欠かさず補うことで、組織も身体も安定して成長していく、そのバランスが大切です。
まとめ
筋肉を育てるのに必要なのは、「量」ではなく「質のバランス」です。
プロテインを飲むだけで満足していませんか?
もし最近、疲れが抜けにくい・筋肉痛が長引く・集中力が続かないと感じるなら、それはビタミン不足のサインかもしれません。
トレーニングの質を上げるために、今日から“プロテイン+ビタミン”という発想を意識してみてください。
その積み重ねが、筋肉と心の「持続可能な成長」をつくります。
次回予告
次回は
「“回復力”を高める夜の過ごし方─睡眠と副交感神経の関係」
トレーニングも仕事も、結局“回復”がすべてです。
どれだけ頑張っても、夜にきちんとスイッチを切り替えられなければ、心も体もパフォーマンスを落としていきます。
次回は、眠りの質を決める「副交感神経」の働きに焦点を当て、
“寝るだけでは回復しない”現代人のための夜のルーティンを解説します。
最後までお読みいただきありがとうございます。
では、また