PFCだけじゃ足りない──食物繊維が支える本当の“整う食習慣”
こんにちは
ICHORA+を展開してる代表の加々村です。
薬剤師、パーソナルトレーナーの経験を活かし
”健康・トレーニング”の情報を皆様にお届けしたいと思います。
さて、本日は
「PFCだけじゃ足りない──食物繊維が支える本当の“整う食習慣”」というテーマでお届けします。
はじめに
「PFCバランスを意識して食事を整えましょう」
トレーニングや健康に関心のある貴方なら、一度は耳にしたことがある言葉ではないでしょうか。
私自身も、P(タンパク質)・F(脂質)・C(炭水化物)のバランスをざっくりと整える意識は持っていますし、特にタンパク質の摂取量には気を配っています。
しかし、実践を続ける中で「それだけでは身体の調子が整わない」と感じる場面もありました。
たとえば、PFCは整っているはずなのに、なんとなく疲れやすい、便通が安定しない、肌の調子が今ひとつ。
そんなとき、私が注目したのが「食物繊維」でした。
本論
食物繊維とは何か?
食物繊維とは、ヒトの消化酵素では分解されない炭水化物のことです。代表的なものに野菜、果物、豆類、全粒穀物などがあり、「水溶性」と「不溶性」の2種類に分けられます。
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水溶性食物繊維:腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える
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不溶性食物繊維:便のカサを増やし、腸のぜん動運動を促進する
この2つをバランスよく摂ることで、消化・吸収のリズムが整い、エネルギー代謝や免疫機能にも良い影響を与えると考えられています。
なぜPFCだけでは足りないのか?
私たちはつい、数字で管理できる「P」「F」「C」に注目しがちです。しかし、たとえ三大栄養素を満たしていても、食物繊維が不足すると以下のような不調が起こりやすくなります。
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便秘やお腹の張り
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疲れやすさ、集中力の低下
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肌荒れや吹き出物
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血糖値の乱高下による空腹感
こうした「見えにくい不調」は、仕事のパフォーマンスやトレーニング効率にもじわじわと影響してきます。
私の実践例
主食は基本的にローカット玄米を選び、食物繊維が豊富な豆類、きのこ、海藻を日々の食事に積極的に取り入れるようにしています。
たとえば、味噌汁にわかめやしめじを加えたり、副菜にひじきや蒸し大豆を使ったり──ごく自然なかたちで、食物繊維を「ちょい足し」するイメージです。
こうした習慣を続けていると、ある日ふと気づくのです。
肌の調子が整っていることに。
とくにスキンケアを変えたわけでもないのに、乾燥や肌荒れが起きにくくなり、顔色も明るくなったように感じました。
これはあくまで私の一例ですが、身体の内側を整えることが外側にもじわじわと現れてくる、そんな体験を実感しています。
まとめ
PFCを意識した食事管理は、筋肉や代謝のためにとても重要です。
しかし、真に「整った状態」を目指すなら、そこに「食物繊維」という縁の下の力持ちを加える必要があります。
貴方の毎日の食事に、あとひと工夫。
腸を整えることは、心を整えることでもある。
私はそう実感しています。
次回予告
次回は
「最近、やたら汗をかく理由─それは、身体が“整ってきた”サイン」
「最近、汗をかきやすくなった気がする」
それは実は、運動習慣が生んだポジティブな変化かもしれません。
次回は、発汗の仕組みとトレーニングとの関係を科学的にひもときながら、身体の“整い方”について深掘りしていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
では、また